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ポップ職人という存在

2016/10/03

ロックミュージックは怒りや孤独、衝動や勢いに任せて、そしてなにかの間違いでできた偶然の産物である。
という意見には大いに賛成できる。
しかしどの世界にも職人としか言い表せないような緻密に計算された(いや、もしかしたら天然で作り上げている可能性もあるが)完璧なフォルムで作り上げられた素晴らしい作品がある。
そう、正に職人技。
ロックミュージックにおいてももちろん同じだ。
今回はロックの中でも”ポップ”に焦点を当てた、いわゆる”ポップ職人”をご紹介。
極彩色に彩られ、時折万華鏡のように煌びやかに姿を変え、そして流れるような美しい展開を持つ至極の楽曲。
なにからなにまで完璧でうっとりしてしまいます。
それでは、ポップ職人の技をご堪能ください。

1.GrassーXTC

ひねくれ英国紳士のポップ職人といえばこのバンド、"Ecstasy=快楽"をもじったバンド名のXTCの1986年作『Skylarking』より。
プロデューサーにはポップの達人、トッド・ラングレンを迎え、ソフトなサイケデリック桃源郷路線全開。
メインのソングライティングはVo/Gtのアンディ・パートリッジが行い、数々の名曲からポップ職人の称号を得ているが、実はVo/Baのコリン・モールディングが作る曲も素晴らしいグッドメロディが炸裂している。
上記の曲はコリンがアンディに勝るとも劣らないポップ職人ぶりを発揮している名曲。
イントロから別世界に運ばれてしまう心地よさと、思わずニンマリしていまうような万華鏡ポップを凝縮。
よだれが出てしまうような職人技です。


2.The All GoldenーVan Dyke Parks

The Beach Boysの幻の作品『Smile』をブライアン・ウィルソンと共に制作していたことで有名なVan Dyke Parksの1968年作『Song Cycle』より。
『Smile』作成時はサイケデリック色の強いイカれた作詞家としてマイク・ラブに追い出されてしまったが、以前よりディズニー音楽を手掛けていたり職人っぷりをすでに発揮している。
この曲は管楽器、ストリングスなどを大胆に、かつごく自然に取り入れ、機関車の蒸気音などもサンプリングした極彩色の音が集まりに、"酔いどれディズニーランド"と呼ばれるのが相応しいふらふら、ゆらゆらの千鳥足で進んでたらいつの間にこんな美しい所に辿り着いてしまった。。。と感じるようなめくるめく展開が本当に素晴らしい名曲。
これまた至高のポップ職人の技です。


3.恋とマシンガン(Young,Alive,In love)ーフリッパーズギター

小沢健二とCornelius小山田圭吾からなる渋谷系の代表、フリッパーズギターの1990年作『Camera Talk』より。
軽快なギターポップをジャジーテイストにスウィング。オシャレ度200%の名曲です。
当時20歳そこそこでこんな完成度の高い楽曲を作っていたのは驚き(演奏はめちゃくちゃヘタだったそう)だが、彼らの職人っぷりはバックグラウンドの広さと順応性の高さにある。
ツアーで各地のレコード屋で掘りまくるオタクっぷりを発揮し、当時UKで大流行していたマッドチェスター、アシッドハウスをいち早く取り入れ自己解釈で吐き出す。サンプリングもしまくり。
その後別々の道を行く2人だが、共に職人気質全開な楽曲を作り続けている。
余談だが、当時あまり評価されなかった小沢健二の2002年作『Eclectic』はチルアウト/ベースミュージック/ダブステップ/ミニマル/メロウという言葉がよく似合い、現代のJ-INDIEシーン、D.A.N.などの空気感が好きな人はドハマりするのではないかという再評価期待盤だったりする。


4.Weak PointーPunPunCircle

日本のアニマルコレクティブと呼ばれていたインディーバンドNEW HOUSEのギタリスト、PunPunCircleの2016年作『Pun!』より。
NEW HOUSE時代はサンプラーを多用したカラフルなサイケデリック色に包まれたポップな曲を多数残していたが、ソロではその路線をマンドリン、ギロ、木琴等の有機的な音使いで表現し、箱庭音楽的でいて宅録感もあり、不思議な異国感を醸し出している。
トクマルシューゴに良い意味でローカル感と人間味を足したような独特のポップ世界感はまさにポップ職人。


5.さよなら日曜日ーポートレイツ

2015年1月結成。作詞作曲を手掛ける黒澤鷹輔と、各種楽器演奏と編曲を手掛ける井上拓己のニート二人からなるポップスデュオ、ポートレイツの2016年作『背伸び』より。
イントロから既に純度の高いポップセンスが爆発している。
渋谷系に通ずるハイクオリティ&オシャレ度の高さを誇り、片田舎に住んでいるようだがもの凄いアーバン感が滲み出てる。
作曲面のポップさはもちろんだが、各所各所のキメ/音選びなど編曲のセンスもズバ抜けて高い事がよくわかる。
大器の片鱗。素晴らしい次世代ポップ職人の卵を発見した。
プロフィールで中卒ニートと自傷しているが、音楽の世界にはそんなもの全く関係ないことを見事に証明している。

ロックという存在は万人受けするものではないが、ポップ職人の作り出す素晴らしい音楽達はCMや映画音楽などでお茶の間に浸透していたりする。
そう、高いポップセンスを駆使し、大衆受けするのだ。
彼らの作る音楽にもそれがあるので、一気に売れる可能性もある。
今後がとても楽しみだ。

 

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